G8であれG20であれ、主要国首脳が集まれば話題は核拡散と温室効果ガス削減問題。
そして今なら経済問題。
ドルに変わる準備通貨やIMF通貨に関する討議など様々な事が言われたけれど、個別で話題にはなったようだけれどG8+G5での共同声明には盛り込まれるような「議題」としては持ち上がらなかった。
1日目は「核兵器のない世界に向けた状況をつくる」との共同声明が採択され、2日目は「2050年までに先進国全体で温室効果ガスを80%削減する」とのことで合意されたらしい。
しかし相変わらず「先進国と新興国」との削減目標の差で世界規模の合意には至れない。
新興国側にしてみれば「今まで散々温室効果ガスを排出して地球を汚したのはお前達だろ」と、これからガンガン排出してでも経済発展を重視する姿勢は理解できるし、先進国側としてみれば「もうこれ以上地球を汚せないのでとやかく言っている場合ではない」という理屈でありつつもお前のとこが減らせ、いやお前こそ減らせ的ななすりあい。
当然と言えば当然だろう。
中国4千年の歴史の中で、どれくらいの森林伐採をして火を焚いてきたのだろうかとか、古代エジプトのあの巨大な文明ではどれくらいの温室効果ガスを排出したのだろうかと疑問に思わないでもないのだけれど。
いずれにせよ何が何でもという状態になるには、自分達の世代で生存が不可能くらいの危機レベルにならないと妥結点はないだろうし、そんな時はまた「もはや手遅れ」で残りを精一杯楽しもうという話しになるではないだろうか。
「温室効果ガスを削減する事は儲かる」
そんな状況を作ればわれ先に削減しそうに思うけれど、基本的には現状では「排出量売買」くらいしかビジネスチャンスはないので難しそう。
というわけでその話しは置いておいたとしても、いつもこのような2つのトピックが上がるわけだけれどそんな時にふと思うことがある。
日本はなぜ並んだように同じスタンスで発言するのだろうか。
日本は「らしい」理屈で独自のスタンスを出してもよいのではないだろうか。
「核兵器を持つ国は持たない国の何倍も削減すべき」
いかなる目的の所有であれ、製造に際しても使用にさいしても温室効果ガスを排出するものであるし、何よりも万一使用するようなことがあれば全く関係のない国であっても大気という一つの土俵の上で迷惑を被るわけで。
しかも、経済は不利益もあれどそれを利用することで「循環経済」という意味では他者に利益が及ぶこともあるが、核兵器は人類の発展のためにあるものというよりは防衛や威嚇など存在や主張のためにあるものだと考えるので、それは他国には一切関係ないことで。
もちろん、ある核保有国の活躍でこちらの国の存在が保全されるという理屈も成り立つだろうけれど。
いずれにしても百害あって一理くらいしかないものなのだから、そんなものを保有している国が多くを負担すべきだと思う。
もっとシンプルに言えば、理屈なんてどうでもいいから被爆国としての「らしい発言」をすることが意味あるのではないかと。
IAEAの頭にも就任したし、常に議題にあがる2トピックをまとめている意見でもあるし。
第3の見解が出てくるとまとまるものもまとまらないとか妙な話しにもなるだろうけれど、首脳会議の写真撮影でどの位置に立てるかとか、何分米大統領と話しが出来たかとか、「寄付金」をどれくらい褒められたかとかそんなことよりも「日本的な意見だ」と思われる方がはるかに意味があると思う。
いつ誰と会おうとも「日本は核兵器保有国が温室効果ガス削減目標を負担すべき」と言い続けていれば「目の上のたんこぶ」になるだろうけれど「存在感バリバリ」になると思うのだけれど。
先進国であれ新興国であれ第三世界であれ、ごく一部の数カ国を除いて全面的に支持してくれるのではないだろうか。
核兵器はそれ単体では大変恐ろしいものであるけれど、結局のところ圧倒的多数は保有していないわけだから、核兵器に対抗できるものは圧倒的「マジョリティー」なムーブメントだと思う。
そういう意味ではG8などではあまり意味がなく、より多くの首脳が並ぶ国連などで大声をあげるのがよいだろうけれど。
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