カメラマンになりたかった男
仕事について考えてみた。
今の会社がどうとか、給料がどうとか考える人は多いだろうけれど、いろんな要因を全て取り除いて、いったい何の仕事がしたいのか・・・と考えることがよくある。
小さい頃は男の子なら警察官だとか野球選手だとかよく聞くけれど、実際僕は何になりたかったのか。
ある程度大きくなってちゃんと考え出したとき、たぶんそれは「カメラマン」に到達していた気がする。
なかでもこだわりをもって目指したかったのが「報道カメラマン」。
実際就職活動でもマスコミ関係を受けたけれど、それは決してよくあるマスコミオタクではなく、純粋に報道カメラマンになりたかったから。
いまとなってよ~く考えてみると、実際の報道はいわゆるテレビ局・新聞各社がやっていることはむしろ少ないようで、通信社や製作会社が卸していることが多い様子。
なるほど、そういう仕組みだったのね。
今はそんなことはなく、一転して風景写真を撮りまくっている。
報道写真には動きがあって、秒速の魔術師のような印象があった。
スポーツカメラマンの方々が動物園で練習すると聞いていたので、「報道写真の練習」と称して、動物園で写真を撮ったりしていた。
一方で風景写真は太陽や風の「待ち」技術という感覚。
ところがどっこい、風景写真はきびしい!
確かに待ちの作業ではあるけれど、待った挙句のチャンスは本当に一瞬で、しかも先の動きが読めない。
本当に難しいのだ。
しかも基本的に登場人物がいないので、写真に表情をつけるには、今まで「背景」でしかなかったものに表情を求めなくてはいけない。
これが言うことを聞いてくれないんだなぁ。
そもそも、風景写真に惹かれたのは、写真家「星野道夫」さんの写真集に出会ったから。
多分実は、多くの人が一度は目にしたことがあると思う。
アラスカの大氷原に白い息吹のように立つ白熊の写真や、ヒグマ・・・そんな写真を撮り続けて、最後は自らがもっとも愛した白熊との事故により亡くなられた。
大自然ばかり、命をかけて撮り続けた偉大な写真家だ。
今の僕が写真を撮るのは、彼に感化されたわけでもないけれど、自分の目に映ったその風景を少しでも多くの人にも見てもらいたいから。自分が忘れないように留めておきたいから。そして、その写真を撮った時の自分を覚えておきたいから。
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「僕は<自分の写真>を撮り続けている。傲慢な人間は、自らが自然を支配しているようなことを言い、偽善者達は、人間は自然の一部だと分かったようなことを言う。けれどファインダーを覗きこんでいると、僕には<自然の一部にすらなり切れていない自分>しか見えない。そんな醜い自分を戒めるためにシャッターを押し続けている。これは自画像である。醜い自分の姿を切り抜いたものでしかないのだ。」
-星野道夫-
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コメント
こんにちわ。
僕は百ちゃんの写真好きだなー。
なんか・・・・・うーん、なんて言えばいいんだろうか。
おそらく百ちゃんが感じているだろう風景の深さとかその場の空気とかが伝わってくる感じがする。
うまく伝えられないなーー。でも感動してるんです。
もっとたくさん写真載せてください。
楽しみにしてます!!!
投稿: pippi | 2005年2月24日 (木) 10時36分
わたしも、風景写真が大好きです。とくに、ツーリングに行った時の空気の流れの感じられる写真…たまりません。きっと、アウトライダー誌の須藤英一さんの影響が強いと思います。
投稿: Cub90 | 2005年2月23日 (水) 15時35分