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2007年2月 2日 (金)

CORDIAL

020201日興コーディアルグループ桑島社長。

一連の水増し決算を受けて会長とともに辞任した有村社長の後釜。

引き続き調査をしていたのだが、ここにきて前回の189億の水増しを遥かに超える239億の水増しが発覚した。

併せて428億という巨額な水増し。

そしてきっとまだあるのではないかと思わせるその体質の会社は、引責辞任をした前金子会長と有村社長の両名合わせて億をゆうに超える退職慰労金の支払いを決定するのは早かったのだけれど、一連の事件を受けての対応策はなかなか見えてこない。

この事件、そもそもの発端は「会計方法解釈の違い」とも言えるものだが、関係した指南役が中央青山監査法人(現みすず)なのでかなり怪しいことこの上ない。

SPC

この言葉を聞いたことがある人はどれくらいいるだろうか。

経済用語なので、一般的には知らない人が多いかもしれない。

SPC(special purpose company)

日本語では特別目的会社と訳される事が多いが、それを挟んで思惑が錯綜してこのような事件に発展することは少なくない。

一部の個人投資家の間ではSuper Painfull Company(ちょ~痛い会社)と訳されるほどこのSPCという文字を見るときな臭いにおいがする。

 

今回の事件ではコールセンター・テレマーケティング大手のベルシステム24(東1・9614 現在非上場)を巡る騒動である。

日興コーディアルグループ子会社のNPI(日興プリンシパル インベストメンツ)が孫会社のNPIホールディングス(NPIH)からの社債発行を引き受け、それにより資金調達をしたNPIHがベルシステム24の買収を行い、社債の弁済をベルシステム24株券で行ったというもの。

つまり現金が動いたように見えて実際は株券が右から左へ動くだけで、親子、子孫で片方が儲かれば片方がその分損をするというへんてこりんなシステムなのだが、その利益を日興コーディアルグループとして計上して水増ししたもの。

証券取引等監視委員会は昨年12/18にすでに金融庁へ同グループへの課徴金5億を命令するよう進言している。

 

まぁ幼稚といえば幼稚な出来事なのだけれど、ここで興味深いのは日興プリンシパルが絡んだ資金操作と手法、そして社債形式の仕組みである。

似たようなスキームを使った会社がつい最近大騒動を起こしている。

ライブドア。

ここもNPIからの社債・資金調達でニッポン放送からフジテレビ買収まで発展しそうだったあの一連の騒動と全く同じ。

前回はMSCB(Moving Strike Convertible Bond 転換価格修正条項付転換社債)だったということだけ。

そしてその件とは別になるが発展して3億超の水増し…というか偽計/粉飾の疑いがあるということで大問題に発展した。

時間軸で考えると1/16に家宅捜査が入り、東証も3/13から同社を管理ポストに指定し、4/14に上場廃止としたスピード勝負。

今回の日興問題は遅くとも昨年12/18には発覚しており同社も認め東証も即刻監理ポスト指定をしたのだが、2/2の今日に至っても上場廃止には至っていない。

そう考えるとライブドアはいかに短時間で追い込まれたかが分かる。

常日頃よりお金ばら撒きを得意技としていた日興はいまだに持ちこたえている。

もちろん時間の問題だとは思うが、「あがく」猶予はあるというものだ。

 

ちなみに、日興コーディアルグループの「コーディアル(cordial)」とは「誠心誠意・心からの」という意である。

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