世界にアピール
大津市と聞いてその場所や特色がすぐに思い浮かぶ人は多くはないと思う。
滋賀県大津市に36歳の若さで当選したのは弁護士の越直美氏。
「38歳で兵庫県尼崎市長に初当選」というのがこれまでの最年少記録ということで、それを更新。
なにやら国際的な経験をお持ちの方とかで、その経歴を生かし、「大津市がすばらしいことを世界中にアピールしたい」とのこと。
日本国内ですら知名度が決して高くない市町村だけに、そのハードルはかなり高いと思うが。
現在の地方自治体にとって一番肝となりつつあるのは、地方交付金、つまり中央に頼らない自治だと思うがそのためには強い財務体力や自主財源が必要となるわけで、首長が就任した際に「世界にアピール」とは頻繁に耳にするフレーズ。
そして「世界」を掲げたときに真っ先に出てくるのが「観光」と、この一連はいつも変わらないように思う。
しかし、観光で外国人が大量に押しかけることに堪えられる地域なのだろうか。
もちろん語学や生活習慣などの設備や体制ももちろんだけれど、治安や規制もあるだろう。
思わぬ出費に耐えられない自治体も目にする。
では海外の企業誘致としても、国内企業ですら海外へ出て行く今、果たして海外企業にメリットがあるだろうか。
「世界に」とは聞こえが良いフレーズだとは思うが、広報費用ばかり積みあがらなければいいが。
そしてそれは大津に限らずどこの自治体でも同じだし、ひいては日本そのものも同じだと思う。
世界中がある意味「内篭り」をしている今、海外へ、世界へとばかり言っていられない事情があるのではないだろうか。
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